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【睡眠負債】睡眠不足が続くと生産性が低下するだけでなくガンや認知症のリスクが高まる

先日、Nスペ『睡眠負債が危ない~”ちょっと寝不足”が命を縮める~』を見ました。

 

睡眠不足で免疫機能が弱まることで癌になるリスクが高まったり、アルツハイマー病になる原因物質が脳に溜まることで認知症になるリスクも高まるとのこと。

癌や認知症は将来的なリスクなのですぐに自覚できるというものではありませんが、「寝不足でだるい」「頭が働かない」「昼に猛烈な眠気に襲われる」「疲れやすい」などの症状だったら普段から感じる人も結構多いのではないでしょうか。

ちなみに、番組タイトルにある【睡眠負債】とは何なのかというと、

仕事が忙しかったり夜更かししたりで、「あまり寝てない」というのはよくある「睡眠不足」ですが、

そのような睡眠不足が数日~数週間、あるいは数か月と長期間にわたって続き、それによって日々の睡眠不足が借金(負債)のように積み重なっていく状態を【睡眠負債】と呼んでいるとのこと。
(要するに慢性的な睡眠不足のことですね)。

上のグラフは「睡眠時間」と「反応速度(=計算問題を解く速さなど)」の関係のグラフ。

このグラフを見ると毎日の睡眠時間が6時間の場合だと「2週間後には2日間徹夜するのと同じ程度まで反応速度が低下している」ことが分かりますね。

「6時間寝ていれば睡眠は足りているだろう」と思いがちですが、実は徐々に睡眠負債が累積していて、反応速度=仕事の能率(集中力や持続力)がかなり低下することが実験結果から明らかになっています。
しかも、徐々に能力が低下しているため、【睡眠負債】が積み重なっていることに無自覚になっている場合が多いようです。(注意力低下による運転ミスで交通事故を引き起こすこともある)。

 

この番組を見た人のネット上のコメントを見てみると、

・「労働時間や通勤時間が長いんだから睡眠時間が短くなるのは当たり前だろ」

・「ブラック企業と長時間労働をまず何とかしろ」

・「仕事や趣味で時間が足りなすぎ。7~8時間も寝てられない」

など、「毎日忙しくて、睡眠不足になるのは仕方がない」といった内容の意見が少なくないようです。

確かに、仕事の拘束時間が長くて、その上趣味や遊び、勉強の時間など確保しようとすると、活動時間を増やすために睡眠時間を犠牲にすることになりがちですよね。

 

また日本人は「勤勉=美徳」という価値観が強いこともあって、どこか全体的に休息をとることをないがしろにしがちな傾向がある、という気もしますね。(みんなが残業している中自分だけ定時で帰るのが気が引けたり、気を使って有給休暇が取りにくかったり)。

『地獄のミサワ』氏のマンガで「俺寝てないアピール」のネタがありますが、

「寝ないでがんばる=えらい」みたいな固定観念がけっこう非合理的なレベルで根深く残っている場合も多いのではないでしょうかね。

「惰眠をむさぼる」といった言葉があるように、なんとなく「たくさん寝る=時間を無駄にしている」みたいな悪い(ネガティブな)イメージがあるような気がします。(まあ実際怠けて寝てばかりでもダメなわけですけど)。

 

番組によると、一日7~8時間の睡眠をとることが最も健康上のリスクが低くなるとのこと。

つい夜更かししがちな現代人ですが、ちゃんと寝た方が勉強でも仕事でも効率が良くなるわけですね。

日本人は労働時間が長い割には一人当たりの生産性が低い、とよく言われていますし・・・

社会全体にとっても個人にとっても、休息の取り方、時間の使い方について、個々の最適な習慣を身に付けていくということが今後の重要な課題、なんでしょうね。