19年12月20日公開 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

先日、映画『この世界の片隅に』の長尺版の公開が今年12月(19年公開予定)と発表がありました。

16年公開の現行版が129分だったのに対し、今回の長尺版は156分の上映時間を予定しているとのこと。

主に「白木リン」にまつわるエピソードが追加されるようですが、それ以外にも「枕崎台風」の場面なども新たに加えられるようです。
16年の現行版にそのまま新たなシーンが挿入されるような形になるのか、それとも現行版の部分にも再構成による変更が加えられることになるのか。

何にせよ約30分の追加とは新規の部分だけでもかなりボリュームがあり、また再び音響のいい映画館で鑑賞できるということもあって、今から公開されるのが非常に楽しみです。

長尺版の正式なタイトルも『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』となっていて予想以上に大胆な変更が加えられていて、なにか並々ならぬ意気込みや熱意を感じて、16年版との違いがどんなものになっているのか非常に気になります。

16年版も非の打ちどころがなく素晴らしい映画でしたが、本来は今回の長尺バージョンが正規版として完成される予定だったようです(シナリオも絵コンテも完成されていた)。

しかし、資金難のため30分カットを余儀なくされたとのこと。

それが16年版の大ヒットにより、こうして長尺版の完成まで辿り着いたというのは本当に驚くべきことでありすごいことだなあ・・・と思います。(観客の一人として伝説を目の当たりにしたような気分)。

何はともあれ12月の公開が今から非常に楽しみです。

*追記

18年12月公開と発表がありましたが、「想定以上に制作に時間を要している」とのことで公開時期がしばらく先に延期になったようです。
まあ延期と言っても数か月程度(19年中に公開)のようですし、私としては良い作品が見たいという気持ちの方が大きいので少しの延期ぐらいどうということでもないでしょうかね。

それに来年5月から「平成」が終わり新元号に変わりますから、一応そこで時代の節目となり世間的にも過去の日本の時代や歴史を振り返るようなムーブメントが盛り上がりそうな流れがあるのではないかと思いますね。(今年18年は明治から150年という切りのいい節目だったり)。

そのような点では今年12月に公開するよりは、来年公開の方が注目が集まったり興味を持つ人もさらに増えるかもしれないので、むしろ来年公開の方が時期的に良いのではないかと思ったり。

自分としては既に原作も読んでいるし現行版の映画も何度も見ていたりして、長尺版を見てさらに新たな驚きがあるのか分かりませんけど、30分ぐらい追加することで、長尺版が単体の映画としてどのような完成度の作品になるのか興味があります。

あんまり事前に期待しすぎて自分の中でハードルを高くしないようにと思いつつ、

何はともあれ新しい映画の公開が楽しみです。

*追記2

先日、映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開日が【19年12月20日】に決定と発表されていました。

この時期に公開日を発表するということなので、夏ぐらいに公開されるのかな、となんとなく勝手に予想していたんですが意外にも(!?)公開は今年の12月とのことでした。

公開日を12月にしたのには“ある意図”があるそうで、片渕監督は「(当初の公開日から)丸1年伸びてしまう。すぐに見れると思った皆さんには申し訳ない」と謝罪すると、「戦争、第二次世界大戦を描いた映画は、8月のものではないかと言われてしまいがちですが、この映画はそうではないものとして前に出していく。戦争というのは8月だけのものではない。ずっと続いている毎日としてとらえてほしいと思ったので、冬に公開するのがよいのかなあと。まあ、正直言うと8月は無理ですよね(笑)」と説明する。
引用:長尺版「この世界の片隅に」12月20日公開決定 片渕須直監督「実はまだ製作中」

終戦記念日にあたる8月15日(昭和20年の夏)が時代の区切りというか、特別な日として象徴的にクローズアップされがちなんでしょうけど。
この作品では「ずっと続いている毎日」としてその時代を描くことを大切にしているようです。
主人公のすずさんの生活が丹念に描かれているから共感できるというか、過去の時代と現在が繋がって自分に近づいてくるような感じがしました。

「戦争もの」だから「夏にやる」と安易に思ってしまうのも、多少の形骸化とか思考停止によるものだったりするのかもしれないですね。

作品の構成が冬に始まって冬に終わるという形になっていることも、「戦争=夏」といったような既存のイメージから離れるための新たな視点だったりするんでしょうか。

広島市に投下された原爆のきのこ雲を少し離れた呉から見る視点とか、夏で終わるのではなく戦争が終わった後の冬まで描く視点とか、既存の戦争(本土空襲)のイメージが更新されて現在に繋がってくるような印象がありました。(東日本大震災の被災した街やシリア内戦の映像などが少し重なって見えたりした)。

▲月刊モデルグラフィック19年4月号

少し前に読んだ月刊モデルグラフィック19年4月号の特集では、模型で作中の場面などが再現されていて面白かった。特に乗り物関係の解説が非常に充実していて読みごたえがありました。(飛行機や軍艦だけでなく、路面電車や自動車などの乗り物の解説が詳しく書いてあった)。

映画の中で建物や乗り物など当時の街や暮らしが徹底的に調べられて当時の世界が描き出されていて、その再現度がすごすぎるんですが・・・。

こういった細部の徹底的なこだわりがあるから当時の街や世界が自分に近づいて来るような実在感につながっているのかなと思いました。

映画の公開は少し先になりましたが、また原作を読み直したりしながらのんびり待とうかなと思います。




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