ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第6話&第7話 感想

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第6話と7話を見ました。
(第6話(『どこかの星空の下で』と第7話「        」)

第6話はヴァイオレットが天文台の図書館で、古文書の翻訳・写本をする青年「リオン」の手伝いをする話。

リオンの父親は各地を旅して貴重な書物の収集をする仕事をしていたが、ある時消息不明になった。
また、その父を探すため家を出て行った母親もそれっきり帰ってこなくて、リオンだけ一人取り残された、という境遇でした。
ヴァイオレットも孤児だったらしいので、その点で二人は似たところがあったようです。

母親が家を出ていく時、「待ってててねリオン!きっとお父さんと一緒に帰ってくるから」と言い残していたのですが、それっきり音信不通になっていたとのこと。
「寂しさ」を抱えたまま両親が帰ってくるのを待っていたリオンでしたが、音信不通の状態で長年待ち続けているうちにちょっとひねくれて、人間嫌い(女嫌い)の性格になっていたようです。

ヴァイオレットもギルベルト少佐と別れてからずっと音信不通の状態だったので、その点でもリオンと似たところがあったみたいですね。

「寂しい」というのがどういうことだか理解できていないヴァイオレットでしたが、同じような経験をしていたリオンに「寂しい」とはどういうことか教わっていました。

帰ってこない両親を待ったまま、同じ場所で立ち止まっていたリオンでしたが、今回ヴァイオレットにほのかな恋愛感情を抱いたことが前に踏み出すきっかけになったようです。(ずっと両親を待ち続けていたが、父親と同じように世界を旅して文献収集する仕事を始める決心をした)。

第7話は劇作家の「オスカー」が戯曲を書くのをヴァイオレットが手伝う話でした。

有名な劇作家だったオスカーですが、娘が病気で死んでしまってから酒浸りの生活になっていました。

かつて娘に語って聞かせた物語を完成させたいと思っているオスカーですが、酒浸りで指が震えて執筆が進まないため、口述筆記で原稿を書き進めるためドールであるヴァイオレットが雇われていました。

酒浸りになっていたオスカーでしたが、ヴァイオレットに死んだ娘の面影を感じたことで戯曲を書く意欲が戻ってきたようです。(死んだ娘とヴァイオレットは歳が同じぐらいで髪の色が同じだった)。

オスカーが完成させたかった戯曲は、火の谷を越えて父親の元に戻り、父親と再会する娘が主人公の物語。

死んだ娘の面影が重なるヴァイオレットに物語を語って聞かせる作業が、失われた娘との時間を疑似的に追体験することになっているようでした。

また、「日傘をさして湖の上を歩く」という、かつての娘との思い出を戯曲に組み込み、それを実際にヴァイオレットが代わりにやってみせたことで、父と娘の「いつかきっと」という約束が果たされるというストーリーになっていました。

娘を失ったオスカーの悲しみに触れたヴァイオレットですが、今回ついに「涙」を流すほど感情を見せていました。(最初の頃と比べるとかなり「人形」から「人間」らしくなってきた)。

人の心を知るようになり、かなり人間らしくなってきたヴァイオレットでしたが、その一方で戦争でたくさん人を殺してきたことで苦しむようになってきており、
また、今回ついにギルベルト少佐が「死んでいる」(らしい)と、ホッジンズ社長に聞かされショックを受けていました。

これまであんまり、ギルベルト少佐がらみの話がメインで出てこなかったんですが、いよいよその辺も動いてくるんでしょうかね。

ヴァイオレットがだいぶ人間らしくなってきましたが、そもそもなんでそんなにロボットみたいだったのか?

ヴァイオレットというキャラクターは違和感を感じる部分がかなり多くて、あんまり感情移入できなかったんですが・・・

後半に入り、段々「謎」の部分も明らかになってくるんでしょうかね。
引き続き今後の展開が楽しみです。




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