「夢で見たあの子のために」 第9話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第9話を読みました。

以下ネタバレ注意

前回、「板倉」君のボディーガードである「ピスタチオの男」から板倉の借金返済先の金融会社(闇金)の情報を聞き出していた千里。

ちょい役かと思った「ピスタチオの男」でしたが、前回に引き続き出番が多く、まだ今後もそこそこ重要キャラとしてストーリーに絡んできそうでしたね。(千里には「ピスタチオ野郎」と呼ばれてたけど、「加東」という名前も名乗っていた)。

そのピスタチオ野郎から金融会社の住所を聞き、そこから出てきた金の運び屋の後を付けて、とあるビルにたどり着いた千里でしたが・・・
中から出てきた特殊警棒を持った怪しい男と、ピスタチオの男に挟み撃ちにされ「罠だったのか!?」、という場面で前回ラストの引きになっていました。

千里の後を尾行していたピスタチオ野郎でしたが、意外なことに千里を罠にはめたわけではなく、むしろ逆にビルから出てきた闇金の男の注意をそらして千里を逃がしてくれました。
(「本職」のピスタチオですが妙に千里に肩入れしている風で、何か思惑があるのかもしれませんが・・・)

ビルから出てきた闇金の男ですが、顔が黒塗りになって隠されており、正体不明の「謎の男」みたいな描かれ方になっていました。

しかし、皮手袋に特殊警棒を持っている姿が、なんか第4話に出てきた二人組の自称「金貸し」の男に似ていましたね。
第4話を読み返してみたら、よく見るとネクタイの柄も同じのようだし、
もしかすると同一人物? という可能性もありそうですが・・・。(千里に板で足の脛を殴られていた方の男)。

そもそも、千里が「板倉」の借金返済先を知りたがったのは第4話で廃ビルの屋上で出会った「金貸しの」二人組の男を探すためだったとのこと。(「火の男」の情報を聞き出すため)。

今回出番が多かった「ピスタチオの男」でしたが、千里が悪友たちといつもたむろしている店までわざわざ来て千里に忠告めいたことを言っていました。

ピスタチオの男:
「お前には・・・可哀相なくらい決定的に足りてねえ物がある。

今のお前じゃターゲットとやらに出会う前にのたれ死ぬのが目に見えてるぜ

今日・・・それが分かった」

ピスタチオの男が言う「千里に足りてない物」とは何なのか?

仲間たちがいる店に来たあと「今日・・・それが分かった」と言っているので、仲間を犠牲にするような非情さが足りないということなんでしょうかね。

確かに、拉致された仲間の「瀬島」を助けるために、何年もかけて貯めた400万円を「板倉」君に全て渡してしまうなど、復讐という目的を果たすために非情に徹しきれていない部分もあるのかなという感じですかね。

千里に闇金の情報を教えたり、捕まりそうなところを逃がしてくれたり、わざわざ忠告に来たりと、なんか妙に千里に肩入れしていて「いい人」っぽくも見えるピスタチオの男ですが・・・

闇金事務所の電子ロックの番号を何気に盗み見ていたり、何か裏に思惑がありそうなんですよね。

そもそも「本職」ですから「いい人」のわけがなく、自分の目的のためなら他人を犠牲にしてなんぼの業界の人なんでしょうけど。(上下関係は大事みたいなことは言っていましたが)。

「復讐」という目的を果たすためには、仲間を犠牲にするような非情さが必要・・・? ということなんでしょうかね。

千里の祖父:
「光恵の夫・・・お前の父親だが

わしは「あれ」が嫌いだった。普段は真面目の皮を被っとるが酒が入ると豹変した

光恵にも責任があると思っているが・・・あれがお前たちにした惨い仕打ちをわしは許せん

・・・あげく光恵もろとも無残な最期を遂げおった・・・

おおかた・・・誰ぞの恨みでもかっとったのだろうよ

今ごろ・・・地獄の炎で焼かれとるわ」

千里の父親は酒が入ると暴力を振るっていましたが、やはりロクな人間じゃなかったみたいですね・・・。

お爺さんによると何で殺人事件に巻き込まれたかというと、「誰ぞの恨みでもかっとったのだろうよ」とのこと。

犯人である「火の男」との間に何かあったんでしょうかね。
どっちが悪いとか言ってもしょうがないんでしょうけど、殺された父親・母親の方にも何か非があったのか?

「火の男」が持っていた千里の母親の写真ですが、やはりお爺さんが隠していて千里の前で焼いてしまいました。

なんで千里に母親の写真を持っていてほしくなかったのか?

母親の写真だったら仏壇にも飾ってあるし、母親の写真というより、その背景に映っているお寺の正門のことを隠したかった? ということなんでしょうか。

犯人が持っていた写真には「母親」とどこかの「お寺の正門」が写っていた。
それを隠そうとしたということは、お爺さんはその場所について何か知っているということなんでしょうかね。

そのお寺に母親と犯人の接点があり、それはお爺さんにも所縁のある場所だった? ということでしょうか。

千里の祖父:
「お前はあれ(父親)のようにはならんでくれ

お前が一登のことを大事に思い続けていることは分かっておるつもりだ

だが同様にわしもばあさんもお前が大事で仕方がない

幼いお前が家にやって来た時のことを、昨日のことのように覚えておるよ

目先の事に囚われて大切な物を逃がさんでくれ

わしには将来お前が幸せになる姿しか見えん

幸せなお前の未来だけを信じとる」

「復讐」に取りつかれたように、犯人である「火の男」を追い続ける千里でしたが・・・

祖父母も恵南も、復讐ではなく千里に幸せになってもらいたいと思っているようです。

復讐(過去)に執着するのか、それとも未来のために復讐を捨てるのか。

過去のことを無かったようにして生きていくというのも収まりが悪いので、ケジメとしてなんらかの決着は付けた方がいいと思いますけど・・・
善と悪、過去と未来のせめぎ合いでどちらを選ぶことになるのか気になりますね。

今回、最後に電車に乗りどこかに向かっていましたが、なにか新展開があるのか。
引き続きどうなるのか楽しみです。






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