「夢で見たあの子のために」 第13話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第13話を読みました。

以下ネタバレ注意

前回の話で、千里は「金貸しの男」にいきなりスタンガンで攻撃されていましたが、その金貸しの男から「一登」や「火の男」についていくつか情報を得ていました。

・闇社会の人間たちから火の男は「鼠」、一登は「三ツ目」という通り名で呼ばれている。
・一登と火の男は行動を共にしており、百宮金融の強盗殺人事件の犯人として「金貸し」の組織に追われている。
・一登(三ツ目)は殺人の現場に「A」のマークを残しており、金貸しの男は「三ツ目」のことを「殺し屋」と呼んでいた。

さらに前回のラストでは、13年前に事件の担当だった刑事がいきなり千里の家に現れていました。

一登の葬儀が行われて以来ずっと会っていなかった刑事が突然現れたので、
(なぜ今になって、急に現れた・・・?)と刑事に警戒心を抱く千里。

上の画像は刑事が千里に見せた「A」のマークの写真。

「金貸しの男」は、殺し屋である「三ツ目」は殺しの現場に「A」の文字を残していくと言っていました。
(百宮金融の強盗殺人の現場にも「A」の文字が残されていた)。

刑事は千里に「A」のマークの写真を見せ、
「僕はそれを書いたのは一登君じゃないかと思っているんだ」と言っていました。
(殺人事件の容疑者ということは伏せて千里の反応を観察していた)。

恵南:
「「鉄塔」でしょ」

千里:
「うん俺も鉄塔だと思うんだ。見た瞬間「あっ」って言いそうになった

それを見た奴は大抵が「A」だと思うらしい

けど俺や恵南のように鉄塔に行った奴には正しい答えが見える

そいつは最近一登が書いたものらしい。

・・・そしてその一登は今「殺人犯」として警察に追われているようだ」

刑事が帰った後、恵南に一登が書き残したという「A」のマークの写真を見せて、「これ、何だと思う?」と千里が聞くと
「鉄塔でしょ」と恵南は即答していました。
千里と一登の思い出の場所である山の上の「送電鉄塔」を見た恵南は写真を見てすぐにあの「鉄塔」だと思ったようです。
(ちょうど昨日その「鉄塔」に行って帰ってきたばかりだからということもあるんでしょうけど)。

千里:
「一登は火の男と行動を共にして、金を奪い人を殺して逃げている・・・そんな話を聞いても、

幼い頃にしたあの冒険を・・・一緒に行ったあの鉄塔を・・・

一登が忘れていなかった事が嬉しかった

「鉄塔マーク」は間違いなく一登が俺に宛てたメッセージだ

意味は分からねえけど・・・

一登に会いたい・・・会わなくちゃ」

一登が殺人の現場に残していくという、「A」のマーク。

「金貸しの男」はこのマークを誰かのイニシャルではないかと思ったようですが、千里と恵南はこのマークが「鉄塔」を表したものであり、一登から千里へのメッセージだと考えました。

しかしなぜ証拠になるようなものを犯行現場に残すのか?
マスコミに報道されることで、メッセージを千里に伝えようとしているのか。

でも、火の男と行動を共にしているという一登は千里の家のすぐ近くに住んでいたみたいだし、千里が住んでいるのは母方の祖父母の家なので、一登も知っているのではないか?と思いますね。
千里の家がどこか知っていたのであれば直接会いに来られたはずだし、メッセージのマークだったら家のポストにでも入れておいた方が間違いないのではないかと思うのですが・・・

直接会いに行けなかった理由があるのか、それとも千里が住む家を知らないのか。(記憶喪失とか?)。

その千里へのメッセージというのが、「鉄塔」のマークというのも奇妙な感じがしますね。
抽象的な謎かけみたいなメッセージになっていて、
「意味は分からねえけど・・・」と、千里にも一登の意図がまだよく分からないようです。
(鉄塔の場所に何か隠してあるのか、それともいつかまたそこで落ち合おうということなのか)

二人で冒険に出た「鉄塔」のことを一登が憶えていたことを喜ぶ千里でしたが・・・
その「鉄塔」のメッセージを一登が残した場所が殺人現場だったという、幼い頃の思い出とはかけ離れた不穏な状況・・・

今回最後に、再び「視覚の共有」が起きていました。

どこか山の中の道路をバイクで走っていた一登に、金貸しの組織の追っ手らしき3人組が車で体当たりして襲い掛かってきました。

銃や刀で武装した3人組でしたが、その3人を慣れた様子で次々と返り討ちにして殺害する一登・・・。

幼い頃、優しかった一登が、人を殺したと金貸しの男から聞いても信じていなかった千里でしたが、「視覚共有」によって一登が3人の男を殺害する現場を千里は目撃しました。
(主観映像なので、前回鏡に姿が映っていた時と違って、一登の顔は見えないのですが)。

前回の「視覚共有」からあまり時間が空かずにまた「視覚共有」が起きていましたが、なぜ13年間起こらなかった「視覚共有」が再び起きるようになったのか?

今回気になったこととしては、
・頭部に強い衝撃を受けて一登が死んだと思った時(5歳)から千里は「何を食べても味がしなくなった」。
・バイクに乗っていた一登が転倒した時、千里もその痛みを共有するはずなのに痛みを感じなかった。

千里と一登がそれぞれ「味覚」と「痛覚」を失っている? ということなんでしょうか。

それが今まで「感覚共有」が途切れていたことと何か関係があるのか。
(一登が5歳の時、前頭部と後頭部に強い衝撃を受けていたことと関係している?)

一登が登場してからまた色々謎が増えてきて、千里と一登の関係がどうなっていくのかなど。
引き続き今後の展開が楽しみです。





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