「夢で見たあの子のために」 第16話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第16話を読みました。

以下ネタバレ注意

前回、意図的に「視覚共有」を起こして自分の居場所を一登に伝えるため、悪友3人組に自分を殴らせていた千里でしたが、そこに現れたのは一登の追っ手の覆面を被って武装した5人組の男達でした。

悪友3人組は千里を守るために追っ手と戦ってくれましたが・・・相手はその道の「本職」らしくほとんど歯が立たずあっという間にボコられて戦闘不能になってしまいました。

トサカ頭の「戸塚」は耳が取れそうになるし、ゴリマッチョの「内藤」は腕を折られるし、メガネの「瀬島」も釘バットで頭を割られそうな危機一髪の状況でしたが・・・

そこに止めに入ったのが変な柄のスーツを着た若い刑事の「若園」でした。
13年前の事件の担当だった刑事(駒津)の部下ですが、上司の命令を無視して勝手に千里を監視していたらしい。

一見普通の真面目そうな若い刑事のように登場した「若園」ですが、英語の文字がプリントされた変な柄のスーツを着ていて異質な存在感を放っているのは一体何なのか。(刑事なのに変な服を着ていて目立つんじゃないかと思ったり)。

「本職」の5人組をその場から引き下がらせるために何やら裏取引(情報を漏らした?)を持ちかけたり、いきなり刑事として職務から逸脱するような行動をみせて千里に接近してきました。

若園:
僕は僕なりのやり方で正義を貫いているつもり・・・っていうか・・・

「火の男」を追っているよ

さっき「心外」とか言っちゃったけどホントはさ

「人が人に迷惑をかける」事は自然なことだと思ってるよ

千里君だってそうじゃない?

全ては自分の目標を達成する為にやってる事だ

命令だの法律だのなんて建前さ

僕が刑事になったのは「悪者を倒す為」なんだから

「僕なりのやり方」「正義」「法律なんて建前」「目的のためなら人に迷惑をかけるのは自然な事」「刑事になったのは悪者を倒すため」とか、なんか爽やかな好青年みたいな顔でさらりと胡散臭いこと言ってますけど・・・

「火の男」を追っていて目標を達成する為なら上司の命令も法律も建前だと言っていますが、果たして千里にとって信用できる人間なのか?
刑事という立場でありながら法律も無視するという辺り目的や利害が一致すれば利用する価値がありそうな「若園」ですが・・・

家では銃の弾丸を勝手に作っていたり(本棚には銃マニアの本が並んでいる)刑事として逸脱しているどころか、かなりヤバい奴なんじゃないかという・・・

ファッションセンスも独特で、どこか頭のネジが飛んでそうな不気味なムードをかもしだしているような気がしないでもない。
初登場の時(13話)は地味なモブキャラ風でしたが、よく見ると古代エジプトの象形文字みたいな柄の服を着ているし、今回は英文がプリントされた柄のスーツを着ていて(ズボンにまで英文がプリントされている)、自宅ではバラ模様の派手なシャツを着て銃弾の密造をしていました。
(ストーリーとはあまり関係ないと思いますけど今後も変な服で登場するのか気になるという)。

悪友3人組に自分を殴らせて痛みによる「視覚共有」により一登と連絡を取ろうとした千里でしたが、たまり場の店「楼蘭」で数日待っても一登は現れず、待っているうち再び一登からの「視覚共有」が起きました。

どうやら「視覚共有」は一登から千里への一方通行で、こちらの情報は一登に伝わっていないようでした。

一登への連絡に失敗したため、次の手を打つしかなくなり、「若園」と連絡をとる千里でしたが・・・
利害関係が一致してお互い利用し合うことができるのか、それとも逆ににまずいことになるのか。

刑事なのに自宅で銃を密造していたり、何が目的なのかどう動くのか謎が多いキャラが登場しました。

これまでの登場人物の中では異色な存在で、ストーリーにどう絡んでくるのか気になりますね。
なんだかサイコパスキャラみたいな雰囲気がありましたけど、悪役なのか味方になるのかまだ分からないし、新キャラ登場で今後どうストーリーが展開していくのか引き続き楽しみです。







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