先日「夢で見たあの子のために」 第18話を読みました。
以下ネタバレ注意
前回までの話で、一登に「視覚共有」でメッセージを送ることに失敗した千里は刑事の「若園」と喫茶店で会って話をすることにしました。(若園が利用できそうか判断するため恵南にも一緒に来てもらった)。
そこで若園は、千里と恵南に対して
・父親を殺した「火の男」を自分の手で殺すために「火の男」を追っている
・千里と恵南と同じく一時期「もみじ園」で暮らしていた
と話していました。
「火の男」を追う動機や目的が千里とかなりカブっているみたいなので、お互い情報交換して利用し合うメリットがありそうですが・・・
千里:
一登を止めるのは俺の役目だ
今一登の目の前にある現実をブッ壊す
若園:
止めてどうするんだ?
千里:
止めてから考える、てかお前には関係ねえ事だろ
若園:
いやダメだ千里君、君は「先の見立てが甘すぎる」
「殺して止める」んじゃ本末転倒だろう
兄弟で殺人犯になるつもりかい?
「火の男」への復讐という目的が一致している千里と若園ですが、どっちが「火の男」を殺すのか(復讐するのか)という点で、揉めて言い争いになっていました。
「火の男」をこの手で殺すという若園に対して、千里もムキになって張り合い「俺が俺が」といった感じで言い争っていましたが・・・
恵南が間に入って両者にビンタを食らわせ言い合いを止めていました。
恵南:
「殺す」ってのは「死刑台に送る」って意味だと思っていいの?
若園:
もちろんそれで構わないさ
結末はどうせなるようにしかならない
①僕が殺す
②千里君が殺す
③逮捕される
④その全ての前に奴が死ぬ
⑤皆返り討ちにされて奴だけ生き残る
どれもあり得るだろ?
千里:
①の目は無いぜ 目的が俺とカブってんならあんたは邪魔者だ
俺があんたに情報を渡すと思うか?
若園:
・・・教えたくない事は喋らなくても構わないよ
でも僕は話すよ それを千里君がどう使おうが自由さ
恵南:
(こっ・・・こいつ!!)
若園:
・・・そんなに怖い顔するなよエナちゃん
①も②も③のケースも「火の男」に辿り着くのは誰だって構わないのさ
ただ、ひとつ言い忘れてたけど僕のミッションには
千里君もエナちゃんも死なせない が含まれているよ・・・
幼い頃起きた事件からずっと千里の人生の目的は「火の男」への復讐でしたが、死んだと思っていた兄の一登との「視覚共有」が再び起きるようになって一登が生きていたことが分かり、最優先の目的がとりあえず一登と再会することに変わってきているようです。
しかし「火の男」への恨みがなくなったわけではないだろうし、千里の復讐の行方はどのような方向に向かって行くのか。
中学3年の時に警察官だった父親を殺されたという若園の話でしたが嘘をついているようでもないし、完全に信用はできないにしても情報源としての利用価値がありそうです。
恵南の場合は自分の父親が殺人の加害者だったこともあって、千里の復讐を止めようとする立場になっていて、千里の復讐の結末にどう関わっていくのか気になります。
今回は若園からの情報で「火の男」が千里の両親と顔見知りだった可能性が高いことや、千里の父親が隠し持っていた手帳が「火の男」を捜すために書かれたものではないかという話も出てきていました。
若園の登場で事件に関する新情報も出てきたしストーリーにどのような変化が出て来るのか、引き続き今後の展開が楽しみです。