「夢で見たあの子のために」 第20話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第20話を読みました。

以下ネタバレ注意

前回までの話で、「火の男」の手掛かりを掴むために、千里と恵南は父親が残した手帳に書いてあった伊豆方面に行くことにしました。

その手帳は最後のページが何者かによって破り取られていて、父親が最後にどの場所に行ったのかは不明の状態。

しかし伊豆方面の情報をスマホで調べていたら、母親が写っていた写真が「修善寺」だったことが分かったので千里と恵南は修善寺で下車して修善寺の町を探索することになりました。

どうやら千里の母親と「火の男」は不倫関係にあったらしく、父親は何度か伊豆方面に来て「火の男」の居所を突き止めるために捜し回っていたようです。

千里の両親と「火の男」との間に何かトラブルがあったようですが、金銭絡みではなく「不倫」による痴情のもつれだったんでしょうかね。(詳しい事情はまだ不明な点が多いですが)。

前回、千里の祖父が「この世の中には見なくていい物 知らなくていい事もたくさんある」と言っていましたが、娘夫婦の不倫がらみのトラブルとか事件が起きる背景にあった事情をある程度知っていたみたいですね。

幼い頃、千里と一登は事件に巻き込まれて人生を引き裂かれてしまいましたが、その事件の裏には大人たちのドロドロした勝手な事情があったということでしょうか。

恵南の父親も殺人事件を起こしていましたが、それも不倫がらみのトラブルだったようで、千里が巻き込まれた事件と共通点になっているようです。

恵南
そしてあの日、お母さんはこの世界から逃げ出した
ひとりぼっちになったあたしはもみじ園で暮らすようになったけど
もみじ園でもひとりぼっちは続いた
辛かった ・・・けど、辛さの中でも少しだけあたしは希望を感じる事が出来た
何故ならあたしには
幸せだった瞬間の記憶があるから
いつかまたあの瞬間を感じられる日が来るかもしれない
そう思うことが出来た
あたしひとりを残して死んだお母さんを恨んだ事もあったけど
あたしが絶望せずにいられたのもお母さんのおかげだから
「あの日」お母さんが最後にした事は
あたしのご飯を作ることだったから
・・・千里が・・・
ポジティブな未来を想像できないのは
そんな瞬間の記憶が無いせいなのかもしれない・・・

恵南の父親も不倫のあげく相手を殺害する事件を起こして逮捕されていましたが(母親は心労のあまり自殺してしまった)、その事件の前は家族が仲が良く幸せだった頃の思い出があったらしく、
「いつかまたあの瞬間を感じられる日が来るかもしれない」という思いが、恵南にとって未来への希望になっていたようです。

千里の場合は両親が不倫や暴力で仲が悪かったので、「幸せだった家の記憶」が無かったようですが、それでも双子の兄一登と一緒にいた時の記憶が大切なものとして残っているようです。

(事件で奪われたもの(失われたもの)を取り返すことが「未来」のために生きることにつながっていく・・・ということになるんでしょうか)。

修善寺の町を手掛かりを求めて探索していた千里と恵南ですが廃車になった軽トラが放置されたボロボロの廃屋に辿り着いていました。
そこにあったのは目印のように戸口に板を打ち付けて作られた「A(鉄塔)」のマーク。そしてその廃屋の奥には双子の思い出と同じような「鉄塔」が建っていました。

廃ビルの屋上に落ちていた母親が写っていた写真(パスケース)もどうやら一登が千里をこの場所に来させるために置いたものだったようです。
一登にどんな意図があって千里をここに誘導したのか? まだ謎が多いですが・・・

一登も幼い頃の鉄塔の思い出を大切なものとして覚えていて、失われたものを取り戻したいという思いを持っているんでしょうか・・・
(それとも何か他に意図や目的があるのか)。

一方で、刑事の「若園」も千里の後を付けて修善寺に辿り着いていました。
(千里と恵南の会話を盗聴でもしていた?)
暴走キャラのためなのか、上司の刑事「駒津」は女刑事の「多治見」をお目付け役として若園の後を追わせていました。

過去の事情とかそれぞれの思惑などが絡み合い今後どのように話が展開していくのか引き続き楽しみです。
(しかし、次号は休載なので次は5月から)






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