先日「夢で見たあの子のために」 第27話を読みました。
以下ネタバレ注意
前回のラストで、一登はバイクで走行中に意識を失い転倒事故を起こしていました。
救急車で搬送されたのは千葉県茂原市の病院でした。
そこにいたのが『僕街』でも登場していた(?)北村医師。
X線写真に写っている頭部に残った弾丸を見て「生きているのが不思議なぐらいだ」と言っていましたが・・・
一登の容態(一登の生死)が今後どうなるのかかなり重要なポイントになってきました。

祖父:
そんなわしらの所に千里 お前がやって来た
当時のお前の心境もわしらと似たり寄ったりだったろう・・・
・・・それでもお前は わしらの目に輝いて見えた
お前はばあさんの手伝いをよくする素直な子だった・・・それは今も変わっておらん
千里 望むと望まざるとにかかわらず お前の運命は過酷なものだ
だがそれでも お前が正しい「大人の男」に成長することが
わしらにとっての「チャラ」だ
千里は一登と「あいこ」になりたかったと言っていましたが、それは何を意味することになるのか。
13年前の事件があった日、じゃんけんで千里が一登に負けたことで双子の兄弟の運命が分かれてしまいました。
これまで千里は一登を殺した「火の男」を殺すこと(復讐すること)だけを目的として生きてきましたが、一登が生きていたことが分かってから、復讐以外の生きる目的が見えてきたようです。
千里の身代わりのような形で「火の男」に連れ去られ「殺し屋」になってしまった一登ですが・・・千里は昔のように一登と「あいこ」になりたいと言っていました。
朝食の時、千里は祖父に、
・・・あのさ じいちゃん 「あいこ」って・・・どういう意味だと思う?
と聞いていました。
それに対して祖父は、お前が正しい「大人の男」に成長することがわしらにとっての「チャラ」だ、と答えていました。

千里:
・・・今首突っ込んでる事はさ まだ「引く」訳にはいかないんだ
・・・でも心配すんな じいちゃんばあちゃん
必ず「チャラ」にするから
これまで千里はずっと祖父母や恵南の心配をよそに、「火の男」への復讐しか考えられない状態で生きてきましたが・・・
千里が正しい「大人の男」に成長してくれることが自分たちにとって事件が「チャラ」になることだという祖父母に対して、必ず「チャラ」にするから、と今回ついにはっきりと伝えていました。
一方、病院から警察への通報で「三ツ目」(一登)が収容されている集中治療室に向かう若園刑事でしたが・・・
復讐のターゲットである「火の男」との遭遇に備えて密造した拳銃を手に集中治療室に踏み込んでいました。
復讐とは別の道を歩み始めた千里に対して、あくまでも自分の復讐に執着する若園ですが・・・「火の男」への復讐を果たすことができるのか。
一登の容態が今後どうなるのかなど、引き続き今後の展開が楽しみです。
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あと、三部けい先生の新連載『水溜まりに浮かぶ島』がイブニングで連載開始になっていて、そちらもどうなるのか楽しみです(現在2話まで読みました)。