先日「夢で見たあの子のために」 第29話を読みました。
以下ネタバレ注意
今回は13年前に起きた事件の真相が回想形式で描かれていました。
13年前の事件が起きた夜、現場で何が起きていたのか?
これまで断片的な情報しかありませんでしたが今回は丸々一話使って事件の詳細が描かれていました。
(「火の男」の本名が「蓮士」という事も判明)

親子2代連続の双子なので少し紛らわしいですが、「一登・千里」という仲の良い双子の兄弟と、その親世代の「勇士・蓮士」という仲が悪い(?)双子の兄弟の対比のような描かれ方になっていました。
これまで事件の断片的な情報しかなかったので、千里視点では母親(光恵)と父親(勇士)を殺したのは「火の男」以外ありえないと思われていましたが・・・今回描かれていた事件の真相では、光恵を殺したのは勇士で、勇士を殺したのは実は一登だったことが判明しました。
蓮士との会話で逆上した勇士は包丁で光恵を殺害、それを見た一登がタンスの上に飾ってあったトロフィーを勇士の後頭部に叩きつけ撲殺していた(勇士は「即死」した)。
千里は「火の男」が父母と一登を殺した犯人だと思い続けていましたが、実は事件の真相は想像とは違っていたようです。(千里はまだ事件の真相は知らないけど)。
「火の男(蓮士)」は「ヘドが出るような性格は相変わらずだな。さすが俺の兄貴だぜ」と勇士に言っていましたが、落ち着いた態度の弟蓮士に比べて兄勇士はキレて包丁を振り回したり小物っぽくクズのように描かれていました。
「火の男(蓮士)」は意外と冷静な態度で兄勇士と話していましたが、「女と子供をよこせ」と言われて逆上した勇士が正気を失い妻の光恵を殺してしまいました。
(光恵は一言もセリフ無しであっさり殺されてしまったので、不倫がらみの三角関係とか裏にどんな事情があったのかまだ不明な点が多いですが)
今回明らかになった13年前の事件の真相では、家族を直接殺したのは「火の男(蓮士)」ではなかった。
それでも一登を連れ去って「殺し屋」として育てたのは「火の男」だし、自分の仕事のために一登・千里を利用するつもりのようなので、まだこれから倒すべき敵として何らかの決着を付けることになるんでしょうか。
一登・千里と「火の男」との関係性がどうなるのか、引き続き今後の展開が楽しみです。
(次号は休載なので次は4月から)