「夢で見たあの子のために」 第34話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第34話を読みました。

以下ネタバレ注意












前回までの話で、「火の男」が仕掛けた罠に落ちることを回避した千里は、偽者の男の妻と娘から一登が書いた手紙を受け取っていました。

偽者の男の妻と娘から聞いた一登の様子や手紙の内容から、昔一緒にいた頃の一登の面影を感じ取ることができ希望を感じる千里でしたが・・・
一登からの手紙には「13年前のあの日俺は壊れてしまった。千里は決して壊れるな」と事件に関する気になる内容も書いてありました。


内藤:
その兄貴の頭ン中の弾丸だけどよ・・・
今ならまだ手術で取り出せんじゃねえの?

千里:
若園って刑事が医者から聞いた話じゃ相当難しいって事だった
・・・それに・・・ 一登はもう それを望んでねえ気がする
瀬島の言葉でモヤモヤしてた事に答えが出たよ・・・
一登が俺の前に現れねえ一番の理由は
人殺しになった自分を俺に見せたくねえからだ・・・
「別のモノ」になっちまった自分を・・・



一登が千里の前に姿を現さない理由として、人殺しになり「別のモノ」になった自分を千里に見せたくないからだと話していましたが・・・
「別のモノ」になったということが、双子の兄弟間の視覚共有が起きなくなったこととも関係しているのか?

幼い頃は視覚や感覚(痛み)を共有していた千里と一登でしたが、事件後(特に一登が前頭部に重傷を負ってから)双子の兄弟間の視覚共有は起きなくなっていました。
幼い頃は「もう一人の自分」というぐらい心身ともにほぼ同一に近い双子の兄弟でしたが、殺人による心理的・精神的変化や重傷を負ったことによる身体的・器質的変化などによって、「別のモノ」というほどそれぞれの違いが大きくなってしまったということになるんでしょうか(それで視覚共有が起きなくなっていた?)
元々が二人で一人のような双子の兄弟(同一に近い存在)だったからこそ、「別のモノ」になってしまった自分を千里に見せたくないという思いが強くなっているということもあるのかもしれませんが・・・。


変化ということでは今回久々にクラスメートの板倉君が登場して千里と会話していました。
以前の千里はぶっきらぼうで他人を寄せ付けない態度でしたが、ピスタチオの男と連絡を取るために板倉君に伝言を頼むと、「ありがとう」と言って別人のようなフレンドリーな態度で板倉君と会話していました。
また久々に登場したピスタチオの男に対しても「人づてに呼び出したりして スミマセン」と急に大人になったみたいな礼儀正しい挨拶をしていました。
(復讐のためにこれまでずっと頑なに変化を拒んでいたけど、復讐や怒りを越えて急に「大人」になった?)


ピスタチオの男は「金貸しの男(金海)」が殺された件で「三ツ目(一登)」の偽物(「模倣犯」)を捜していました。
「模倣犯」がなぜ一登の犯行を模倣して「金貸しの男」や「マスクマン」を殺したのか理由は不明ですが、「模倣犯」を追うピスタチオの男に協力することで手詰まりの状況を打開することができるのか。

一方で復讐のために「火の男」の行方を追っている若園刑事ですが、今回情報を提供してくれた千里に対してどことなく上から目線の態度を漂わせていたり、何か裏で動いているみたいで「火の男」に近づくためのあてでもありそうなムードになっていました。

一登も「火の男」と決着をつけるために動き始めているようだしそちらの状況がどうなるのかなど、引き続き今後の展開が楽しみです。






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