「夢で見たあの子のために」 第35話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第35話を読みました。

以下ネタバレ注意











前回までの話で、一登の行方を追う千里は情報を得るために「ピスタチオの男(加東)」に会って話をしていました。

ピスタチオも組織の金を奪った「ネズミ(火の男)」と「三ツ目」の行方を追っているようですが、とりあえずその手掛かりを掴むためまずは「模倣犯」を捜しているとのこと。

ピスタチオ:
「ネズミ」と違って「三ツ目」って奴は
誰彼構わずトドメを刺す男じゃなかった
「今の三ツ目」になる以前に出会った生き残りは割と居るのさ
俺達の間じゃ一年前の「ネズミ」の相棒と今の相棒は
別の人間だと考える奴が大半だ
だがお前やダミーの話を「本当」と考えるなら
「お前の兄貴に一年前何かが起きて」「仕事のやり方変えた」んだろう



「ネズミ」と「三ツ目」の行方を追っているという点で利害が一致するので、お互いの情報を交換する千里とピスタチオの男。

千里が見た「夢」(一登との「視覚共有」)では一登は戦った相手を皆殺しにしていましたが、ピスタチオの話によると以前の「三ツ目」は誰彼構わずトドメを刺す男ではなく一登の顔を知っている生き残りも割と居たとのこと。

そういえば、百宮金融の「金海」と「富樫」や「マスクマン」は最初千里を一登と間違えて襲い掛かってきていましたので、(結構遭遇率が高い?)敵対する相手に顔を見られても意外と見逃す場合もあったようです。

しかし一年ほど前から仕事のやり方を変えたらしく、追っ手や襲撃先の人間を皆殺しにするようになったとのこと。

なぜ皆殺しするようになったのか?
一年前にやり方を変えなくてはならなくなるような何かが起きたということのようですが・・・。
(千里が「三ツ目」と間違われて悪人たちから襲撃されるのを防ぐためとかなのかもしれませんが・・・)


ピスタチオ:
金海がスタンガンを持つようになったのは「三ツ目」対策らしい
「刃物」も「拳銃」も通用しねえ不死身の化け物だと言っていた
「三ツ目」はどうやら痛みを感じねえようだ

千里:
(・・・あ!! ・・・わかった・・・!
「視覚共有」は「痛み」が引き金だった・・・
一登が死んだと思ったあの日 一登は「痛み」を失ったのか・・・
・・・それで「共有」は途絶えた・・・!?
けど・・・ それなら今見ている「夢」は・・・一体何なんだ・・・!?)



「視覚共有」がずっと途切れていた理由は一登の頭部の負傷が原因で一登が痛覚を失ったことが原因だったようです。

しかし最近になって再び「夢」として「視覚共有」が起きるようになったのはなぜなのか・・・?

千里の方では「視覚共有」が起きるようになったけど、一登の方では「視覚共有」が起きているのか?などまだ謎が多い。
途切れていた感覚がまた繋がるようになったということは、最近になって双子の間に再び何か共有するようなものができてきたということなんでしょうか(?)



ピスタチオの男は「ネズミ」と「三ツ目」に奪われた組織の金を取り戻すのが目的のようですが、とりあえず手掛かりを掴むためにまずは「模倣犯」の行方を追っているようです。

「模倣犯」の目的はまだ分かりませんがこの「模倣犯」の行動が、「火の男」や一登を引き寄せて、千里が一登と会う手掛かりになっていくのか。引き続き今後の展開が楽しみです。






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