「夢で見たあの子のために」 第45話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第45話を読みました。

以下ネタバレ注意












前回までの話で、千里はスマホの地図アプリを使って一登との視覚共有で視た川崎の宿舎(火事で焼けた跡)に辿り着いていました。

近くの橋で花を供えていた地元のお婆さんがいたので話を聞こうとすると、千里の顔を見るなりお婆さんは「あんた・・・犯人・・・」と言っていました。

いきなり犯人と呼ばれて困惑する千里でしたが・・・


なんでもそのお婆さんは火事で焼けた宿舎の管理人をしていたらしく、そこに住んでいた頃の一登や里子さんのこともよく知っていたようです。(双子の千里の顔を見て一登と間違えていた)。

そのお婆さんによると一登は優しい子で里子さんも気のいい娘で二人は仲良く暮らしていたようです。しかし二人とも裏社会の人間だと気付いていたので心配していたとのこと。

お婆さんによると
・2年ほど前に里子さんが宿舎から姿を消した
・「金を持ち逃げした」という理由で組織の男たちが里子さんを捜しに宿舎に現れた
・一登は里子さんを待っているかのようにそのまま宿舎に住んでいた
・1年前に近くのドブ川で里子さんが刺殺される事件が起き一登が川から里子さんを担いで上がってくる場面に遭遇した
・一登はその事件が起きた晩姿を消しそれっきりだった



川から上がってきた時一登は「俺が殺した」とつぶやいていたのでお婆さんは一登を疑っていたようなのですが、千里の話を聞いて誤解が解け一登に渡せなかったという里子さんのメモを千里に渡していました。(一登が里子さんから直接手渡されたのと同じ内容のメモ)
メモの内容は以前赤ん坊の「万里」が預けられていた宿の場所なので、そこでまた新たな手掛かりを得ることができるのか。

あと宿舎で起きた火事についてお婆さんから新たな情報が語られていました。
・火事が起きた夜宿舎の住民は全員外出しており無事だった(誰かが意図的に「人払い」して住民を外出させていたらしい)
・焼け跡から一人「身元不明」の遺体が発見されたが死因は焼死ではなくナイフで殺されていた

以前一登がバイクで走っている時に追っ手の悪人たちにいきなり襲撃されたことがあったので、川崎の件も同じく一登の追っ手が起こした事件だと思っていたのですが、お婆さんの情報からするとまた別の事情があったようです。
宿舎に火を付けたのが一登を狙う追っ手だったらわざわざ手間をかけて「人払い」なんてするとは思えないし、一登は1年前姿を消してそれっきりだったらしいので、先日火事が起きた時になぜ宿舎にいたのか? あと焼け跡から見つかった「身元不明」の遺体とは誰なのか? 何か裏に他の事情があった可能性が出てきました。



あと、多治見刑事によると若園が警視庁のPCから川崎で起きた事件について情報を洗い直していたとのこと。
若園と川崎で起きた事件は直接的な接点は無さそうですが、何か利用できるネタや手掛かりがあるかもしれないということなんでしょうか。


その若園ですが、今回なぜか「ピスタチオの男(加東)」の事務所の前に姿を現していました。
ピスタチオは「模倣犯」の行方を追っていると言っていましたが、なぜわざわざ若園がピスタチオに接触するために現れたのか?

若園とピスタチオの対決というのは意外な感じがしますが、ピスタチオにもまだ何か裏の事情があるのか。

引き続き今後の展開が楽しみです。






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