先日「夢で見たあの子のために」 第47話を読みました。
以下ネタバレ注意
千里:
少し調べちゃあ行き詰まりの繰り返しだ
若園のなりふり構わねえやり方が間違ってんのは百も承知だけど・・・
若園が一歩前に行ってる
恵南:
人を殺して目的に近づいてる奴は
前に進んでるとは言わない
マサ兄は必ずどこかで報いを受けるよ
ちょっとずつだけど前に進んでるのは千里の方だよ 焦んな
前回までの話で、川崎の宿舎に行き一登の足取りをたどっていましたが、なかなか一登本人と出会うきっかけをつかみきれず行き詰まりを感じて焦る千里。
行き詰まりを感じて焦るあまり千里は、なりふり構わないやり方で目的に近づいて行く若園をちょっと羨ましがっているようなことを言っていましたが・・・
恵南は千里に、「人を殺して目的に近づいてる奴は前に進んでるとは言わない マサ兄は必ずどこかで報いを受けるよ」と言っていました。
しかも若園は前回ラストで千里もこれまで世話になってきた「ピスタチオの男(加東)」を殺害していましたので・・・
今回千里は久々に登場した同級生の板倉君から呼び出されピスタチオ(加東)が若園に殺害されていたことを知らされていました。(しかも現場に残されたメッセージカードから赤ん坊の「万里」の存在に若園が勘付いたことも判明した)。
裏社会の人間でしたがピスタチオは真に義侠心のある男だったらしく、短絡的な損得勘定よりも信頼できる相手との人間関係を大切にするタイプだったようです(板倉君も初めに登場した時は2代目のバカ息子っぽかったけど実はピスタチオの影響を受けて仲間思いの奴だった)。
ピスタチオ(加東)を殺されて顔を泣き腫らしていた板倉君に対して、千里は「犯人(こいつ)の事は・・・俺が必ず終らせてやる」と話していました。
そんな暴走を重ねる若園でしたが・・・今回さらに大きな爆弾を落としてきました。
若園は暴露系ユーチューバーみたいな人に「三ツ目(一登)」の情報をリークして、さらにその情報がネットやテレビで次々拡散されていました。
一登の本名(「ユウキ カズト」)、殺害現場に残した「A」マークのメッセージカードの写真などなど。
一登は犯罪者なのでこういった形で情報をリークされるのも仕方がないかもしれませんが・・・今回若園は完全に一線を越えてきており、
連続殺人犯「三ツ目」本人の顔写真として、一登の双子の弟の千里の顔写真をメディアにリークして大々的に拡散させていました。(「三ツ目」の存在は警察が隠し続けていたが都市伝説的にある程度知られていたらしい)。
(あとピスタチオの殺害現場に残してきた赤ん坊の「万里」の存在を示唆するメッセージカードも拡散されていた)
家族を守ろうとする一登を怒らせることで大きな動きを起こし自分の目的を果たす為に利用する作戦なのかもしれませんが・・・あくまで一般人の立場で高校生の千里を自分の目的のために巻き込んでくるとは(千里の祖父母も巻き込まれてしまう)。
一応「警察関係者」の内部告発という形でしたが、こんなことをするのは「奴」(若園)しかいないという話になるので、いよいよ警察にも追われる立場になるのか。
これまでずっと心配してくれていた人や協力関係だった人まで傷付けて、関係者全員敵に回すような思い切った手段に出てきた若園でしたが・・・(自分の首を絞めることにもなりそうですが)
前回までは一登と「火の男」の対決に介入することで、「火の男」に復讐する機会を狙うつもりのようでしたが、ここからどうやって目的を果たすことにつなげていくのか。
「火の男」も「三ツ目」の情報が拡散されていくのをTVで見ていたようだし、新しい相棒にした若園でしたが「火の男」としても、もはや若園を消すしかないのではないか(身内の一登・千里の情報が拡散されると「火の男」の身元もばれるかもしれないし)
今回思い切った手段に出た若園でしたがそれがどんな展開をもたらすのか・・・引き続き今後の展開が楽しみです。
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あと『イブニング』で連載中だった三部けい先生の『水溜まりに浮かぶ島』が先日最終回になっていました。
なんとなく終盤に差し掛かっているのかなとは思っていましたが、まだしばらく続くのかと思っていたので急に最終回が来たような気がして少し意外な感じがしました。(自分は配信サイト(コミックDAYS)で毎回1話ずつ読んでいたので全体の構成がよく掴めていなかったのかもしれませんが)。
そういえば途中に出てきた目が見えない女性とか再登場するのかと思っていたけどどうなっていたんだっけ?とか。あと犯人(楠刑事)に首を折られて死んだと思っていた若い刑事が普通に生きていて(首にコルセット付けていたけど後遺症もなく元気そうだった)、死んだんじゃなかったの!? とかなり意外な感じがしました(サイボーグ手術でも受けて復活したんじゃないか、みたいな)。
なんか文句付けているみたいですがそんなことはなく毎回必ず読んでいて内容も非常に面白かったです。
細かい部分を忘れていたり全体の構成が掴めていなかった気がするので、今度コミックスを買って通して読んでみようかなと思います。ありがとうございました。