「夢で見たあの子のために」 第50話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第50話を読みました。

以下ネタバレ注意












今回は蓮士(「火の男」)の回想で、蓮士がどんな境遇で生まれ育ったのか語られていました。

蓮士の双子の兄弟の勇士や、勇士の妻で千里・一登の母である光恵と蓮士の関係などこれまで断片的にしか語られていなかったことが、今回蓮士の回想でかなり明らかになってきました。


13年前の事件で勇士と光恵は死亡していましたがそこに至るまでにどのような経緯があったのか?
(今回は回想シーンが次回に続くようだったのでまだ不明な部分も多いですが)


・蓮士は物心つく前(赤ん坊の頃)寺に捨てられた
・学校にも行かずほとんど寺から外へ出ることも無く育った
・実家は寺のすぐ近所だったので5~6歳ごろ寺に遊びに来た双子の兄の勇士と出会い二人でよく遊ぶようになった
・蓮士が6歳ごろ、親戚の家に一時的に預けられていた光恵と出会っていて数日間二人で遊んでいた思い出があった


以前出てきた説明では、蓮士と勇士の実家(北関東)は事業で成功した大金持ちで町の名家のような存在だったようですが、親や祖父の人格に問題があったらしく(後に腹心の部下に裏切られて没落し一家離散した)、双子が生まれた時、祖父が「凶兆だ」と言って弟の蓮士を「忌み子」として寺に捨てたようです。(昔は双子を不吉な存在と考える迷信があったようなのですが・・・)。

しかし蓮士が捨てられた寺が実家の近所だったために5~6歳ごろに蓮士と勇士は出会って仲良くなり、二人だけでよく遊ぶようになっていました。
どうやら蓮士と勇士は最初から仲が悪かったわけではなく、一緒に虫取りをしたりブランコで遊んだり(双子なので本来なら気が合うのか)仲良くなっていました。


そんなある時、母親が目の病気を患っていたため一時的に親戚の家に預けられていた光恵と蓮士が出会って、数日間一緒に遊んで過ごしていました。


しかし、蓮士と光恵が仲良くしているのを陰で見ていた勇士が突然態度を豹変させて・・・蓮士が住んでいた離れ(物置)に住み着いていた猫を絞め殺しそれっきり蓮士と口を利くことも無くなってしまいました。(蓮士が他の子と仲良くしているのを見て嫉妬した?)

光恵も東京の家に戻りそれっきりで、蓮士は学校にも行かず(戸籍が無いとか?)スーパーに買い物に行くぐらいでほとんど寺から外に出ることも無く一人で過ごしていたようです。(読み書きは寺の住職が教えてくれた)。

物心つく前から家族も無く自分と他人を比べることも無かったので、望みも不満も感じることなく寺の外の事は何も知らないような状態で育っていった蓮士でしたが・・・

幼い頃、数日間遊んでそれっきりだった光恵が高校進学で蓮士の町にやって来て9年ぶりに再会していました。

育った環境の影響で自分と他人を比べることもなく無感情で淡々と過ごしてきた蓮士でしたが、約束通り自分に会いに来てくれた光恵と再会して初めて胸のあたりが熱くなるような感覚を経験していたようです。(意外と人間らしかった?)

再会してそのまま付き合うことになった蓮士と光恵でしたが・・・

蓮士と光恵が二人で街を歩いているのを見た勇士がまたもや敵意を燃え上がらせて、光恵が一人で歩いているところを狙って嘘をついて車に乗せ、どこかへ連れ去ってしまいました(どうやらそのまま力ずくで蓮士から光恵を略奪したらしい?)

勇士がなぜそこまで蓮士に対抗心を燃やして戦いを仕掛けてくるのか、なにやら異常な感じがしますが・・・
これまで良くも悪くも無感情で淡々としていた蓮士でしたが、今回ラストで勇士が仕掛けてきた「戦い」に自分が破れたことを知ったことで闘争心を燃え上がらせていました。

今回は蓮士の回想シーンがまだ途中までだったようなのでまだ明らかになっていない部分も多いですが、この後どのような経緯で蓮士が強盗殺人を繰り返す犯罪者になっていくのか。

蓮士が元々は淡々としていて無感情で寺の外のことをほとんど何も知らない状態だったのは意外でしたが、光恵をめぐる勇士との確執がきっかけで強い闘争心に目覚めていたようでした。

そういえば蓮士の腕の「火」の字の傷はまだついていなかったし、まだこの後蓮士が「火の男」になるような何かがあるんでしょうか。

引き続き今後の展開が楽しみです。





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