「夢で見たあの子のために」 第54話 感想

先日「夢で見たあの子のために」 第54話を読みました。

以下ネタバレ注意











前回までの話で、若園が仕掛けた罠に誘い込まれて元レストランだった洋館の食堂ホールに誘導されていた一登と蓮士。そこで待ち構えていた若園がいきなり上階から手榴弾を二人に投げつけていました。

若園を甘く見ていたのか割と警戒感が薄く、連続で罠に誘い込まれ手榴弾の攻撃をかわすことのできない絶体絶命の状況に陥ってしまいました。

マンガの展開的には、まあ何とかピンチを切り抜けるのかなと思って読んでいたのですが・・・なんとここで蓮士が手榴弾の爆発でいきなり死亡!

位置的には蓮士の方がホールの外に出る通路に近かったので回避の可能性がありそうに見えましたが(一登はホールの奥に誘い出されていて逃げ場がなかった)・・・蓮士が一登を庇うためにとっさに手榴弾を抱え込んでそのまま爆死してしまいました・・・(前腕が吹っ飛んで骨が出てるしこれは確実に死んでいるようだ)

これまでずっと「火の男(蓮士)」がラスボス扱いでストーリーが進んできていたので、ここでいきなり死亡するとは・・・(しかも予想外に突然であっさりとした死に方だった)

自分の都合で一登を利用し自分勝手にこれまで犯罪を繰り返してきた蓮士でしたが・・・、どういうわけか最後の土壇場では一登を守るために自分の身を犠牲にして(自分の生命に執着すること無く)手榴弾を抱え込み突然爆死してしましました。

弱肉強食の犯罪稼業で、自分の都合で他人を利用することしか頭に無いような人格なのかと思っていましたが、意外と家族や仲間を守ろうとする本能的なもの(=父性?)が実は蓮士にも備わっていた、ということなんでしょうか。

赤ん坊の頃に寺に捨てられ学校にも行っていなかったので、元々一般社会の外側で生まれ育った存在(アウトサイダー)で社会の常識や善悪の価値観が身に付いていなかったんでしょうけど、野良猫みたいに気まぐれで自分勝手に生きることが関わる人々を不幸にして人生を狂わせることになっていました。
一登も犯罪稼業に巻き込まれて抜け出せなくなり蓮士には人生を狂わされただけのようでしたが、意外に蓮士のことを「父親として認めていた」と言っていたり。(幼い頃一登が木から落ちて骨折した時に抱き上げて病院に運んでくれた思い出があったり)

蓮士なりに一登や家族に対する思いや子供に対する父性があったのかもしれませんが・・・、赤ん坊の万里(や千里)を自分の犯罪に巻き込むことは諦めたり反省することも無さそうだし(一登は蓮士を殺すつもりだったけど、意外な形での決着になった)、結局悪気が有っても無くても迷惑かけるばかりのおっさん(父親)で生きている限りどうにもならないんだろうけど、最後は一登(息子)を守って死んで行ったという・・・(終わりよければ全てよしというわけでもないんだろうけど、何か憎めないおっさんだったということか・・・)


一方大金星で宿敵「火の男」を殺すことに成功した若園でしたが・・・実は殺すターゲットは初めから「火の男」と一登両方でした。

若園は武道の達人だった自分の父親が「火の男」に負けるはずがないと確信していたし、父親の殺害状況から幼い一登が父親の腹を刺したために父親が「火の男」に首を切られ殺害されたのだととっくに気が付いていたようです。(事実上、一登が殺したようなものか)。

蓮士のおかげでほぼ無傷のように見えた一登でしたが・・・手榴弾の爆発の衝撃で頭部の銃弾に異常が生じたらしく目が見えない状態に。

一登の目が見えない事に気が付いた若園は、一登に向けて拳銃を発砲したのですが・・・

洋館に辿り着いた千里が一登の前に身を投げ出し、銃弾4発がまともに千里にヒットしていました(腹や胸を撃たれているので致命傷のように見えるが・・・)

蓮士の死亡は確定のようだけど、千里がここで死亡となると・・・(一登も頭部の銃弾で死にそうになっているし)

急転直下の展開で、何だかクライマックス感が高まってきていますが・・・引き続き今後の展開が楽しみです。






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